パテラ外方変位要因を考える

      2017/01/20

【パテラの外方偏位を考える】

 

前回までお話ししておりました、FTA、Q-Angleからすすみ、パテラの外方変位が起きる原因をみていきましょう。

まずは、復習から。

そもそも、パテラは大腿四頭筋の力によって、上方、外方へ牽引されやすいということでした。

これを表すものが、Q-Angle(以下、Q角)です。

Q角が大きくなればなるほど、パテラは外方への動きを強めることになります。

よって、パテラが外方変位する要因のうち、Q角の増大はまさにその一つとなります。

そこで、Q角が大きくなる要因をみていきます。

まずは、アライメント要因からみ考えてみます。

 

構造的なアライメント要因

・大腿骨前捻角の増大

・大腿骨頚体角の増大

 

機能的なアライメント要因

・股関節内転内旋

・脛骨外旋、外方変位

・回内足

これらは、結果的に、外反膝を呈しますので、Q角要因と一致します。

 

筋、軟部組織要因

 

・ITB(腸脛靭帯)、VL(外側広筋)の過緊張

・VMO(内側広筋斜頭)の筋力低下

・外側膝蓋支帯繊維の緊張

・内側膝蓋支帯繊維の緩み

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対策

ここから考えられる、対策としては、

アライメントを修正することが、まず挙げられます。

(股関節内転内旋位、下腿外旋外方変位、回内足)

そして、VMOの強化が挙げられます。

もう一点あげるとすれば、外側膝蓋支帯をリリースなどで緩めることも手段かとは思います。

変形性膝関節症(以下、膝OA)などでは、

内側膝蓋支帯が緩んでしまい、反対に外側膝蓋支帯は硬く緊張している場合が多くありますので、リリースは有効になります。

また、外側部の緊張も亢進しているケースが多く、膝関節最大伸展位で、パテラが外側に「J」の字のように、逃げていく動き(J-sign)がみられることもあります。

これは、外側組織に引っ張られている状態をあらわしたものになります。

(反対に、屈曲時に見る方法もあります。特にOA膝で屈曲時に痛みが出る場合は、このケースは多くなります)

以上が、パテラの外方変位の原因となる要素です。

これだけ、外側に引かれる要素が多いという事でも、問題が起こりやすい部分であると言えますね。

 - 機能解剖,