膝関節運動における膝蓋骨の圧

   

【膝関節運動における膝蓋骨の圧】

膝蓋骨(以下、パテラ)と大腿骨との接触面積、圧力に関してのお話です。

膝蓋骨

※筋骨格系のキネシオロジー

※大腿骨の顆間溝

数字と円は、膝関節屈曲角度で、その角度でのパテラの位置を示しています。

 

135度での膝屈曲角度では、パテラは上極部付近で大腿骨に接します。

膝蓋骨正面

※右パテラ正面

上極部とは、青丸です(オレンジは下極)

135度のこの位置では、大腿骨の顆間溝の下方に位置します。(先ほどの図を見てくださいね。)

90度位に伸展していくと、パテラの接触領域は下方へ移動します。

屈曲90~60度でパテラの接触面積は、最大になります。(つまり、大腿骨と一番重なり合う)

最大ですが、この位置でさえもパテラの全関節表面積の30%程度しか接触しません。

意外と狭いですよね。

このことが意味するのは、関節圧(単位面積当たりの圧迫力)は、膝蓋大腿関節内でかなりのレベルまで高まるということです。

つまり、面積が狭い分、圧が集中するということです。

パテラさん、結構な力で関節に押し付けられてます。

膝蓋骨の関節軟骨が磨耗してきて、変形性の症状を呈してくると、相当痛むであろうということは想像できますね。

20度屈曲位までの間、パテラ上の接触面は下極に移動します。

さらに、完全に伸展した状態では、パテラは大腿骨の顆間溝から完全に浮きます。

浮いてどうなってるの?って感じですね。

このとき、パテラは上膝蓋脂肪体と接触しています。

膝を伸ばしきった状態で、脱力すると、パテラがグラグラ動きますが、

(モビライゼーションも0~20度くらいでしますよね。)

これは、顆間溝に接触してないからこそ、起こる動きなんです。

反対に考えると、膝蓋骨が安定していられるのは、大腿骨顆間溝に収まっていることと大腿四頭筋と周囲の組織の緊張によるということですね。

膝関節屈曲角度によって、どの位置にパテラがあるのが正しいのか、また、どんなストレスがかかっているのかを考えることは、リハビリやトレーニングにおいて、重要です。

 - 機能解剖,