股関節の適合

   

【股関節の適合】

 

股関節は、大腿骨頭と寛骨臼からなる関節です。

寛骨臼は腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨の合成で臼蓋を形成しています。

この関節はどのようにして適合しているのか?というお話が今記事のテーマです。

 

股関節を適合させる5つの要素

股関節の適合は以下の5つの要素からなります。

  1. 重力
  2. 大気圧
  3. 靱帯、関節包(軟部組織)

 

上記の内、最も股関節の適合に役割を果たしているものはどれかといいますと、「骨」です。

骨の成り立ち自体が、既に股関節に高い適合性をもたらしてくれています。

1つ下位の関節の脛骨大腿関節は、骨による適合は殆どないというお話でしたね。

軟部組織の影響が大きいとお伝えしました。

 

股関節は、寛骨臼というソケットに大腿骨頭というボールがスポッとハマっています。

※プロメテウスから引用

 

これだけで安定しそうだということは容易に想像がつきますね。

さらに、関節唇というものがソケットの外縁を覆い、さらにソケットを深くしています。

これによりさらにガボッとハマっています。(関節唇は④の幹部組織ですが)

 

では、この骨的な安定性を失う事例はどういったものかを考えていくと…

寛骨臼がしっかり形成されていないということが挙げられます。

いわゆる寛骨臼形成不全です。(現在では、臼蓋形成不全とは言わなくなり、寛骨臼形成不全で統一されています。(整形外科分野))

寛骨臼形成不全とは、骨盤の形態異常の状態をいい、先天性の異常である場合が多く見られます。結果的に股関節は不安定性を常に呈すことになります。

寛骨臼の形成の程度をみるものに、CE角や、寛骨臼前捻角という指標があります。

 

ちなみに、変形性股関節症になる方の大半は、寛骨臼形成不全や先天性股関節脱臼が原因となっっているとされています。(あとはFAIやペルテス病など)

 

これに他の4つの要素が加わることで更に高い適合性、安定性を提供しているという作りになっています。

他の4つにつきましては、次回の記事でお伝えいたします。

 

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