胸郭⑤

      2017/07/18

【胸郭⑤】

前回までで胸郭内の関節についてお伝えしました。

前回記事はこちら↓
胸郭④

胸郭内の関節は5つあり、

胸骨柄体結合

胸肋関節

肋骨間関節

肋椎関節

肋横突関節でした。

 

今日は、呼吸時の胸腔内についてお話しします

基本的に、呼吸に伴い胸郭は垂直方向と前後方向、横方向の動きを行います。

それぞれの動きを見ていきましょう。

 

 

垂直方向

主に横隔膜の動きに準じて、動きます。

吸気時には横隔膜が収縮し、下降し、呼気時には弛緩して元の位置に戻ってきます。

この際、横隔膜のドームが下降したり上昇したりすることで垂直径に変化が生じます。

前後及び横方向の動きは、肋骨、胸骨などの挙上や下制によって生じます。(もちろん横隔膜も関わります)

前回まででお伝えした5つの関節全てが動き、これに関わります。

以前にもお話ししたように、呼吸に伴う肋骨の動きというのは肋椎関節と肋横突関節の角度で決定します。

前額面に対して、2つの関節を貫いた線との角度でどのように肋骨が開くのかが決まります。(肋骨事態の形にもよる)

後方で起きた動きは、肋骨そのものの動きを引き起こし、全体の胸郭の動きへと移ります

この動きはちょうどバケツの柄とそっくりで、特に上位胸椎の動きはポンプハンドルアクションと言われています。

バケツの柄は、付け根の本体にくっついている部分を少し動かすだけで、半円を描いている柄の部分は大きく動きますね。

あれとまさしく同じ動きがここで起きています。

 

胸郭は3つに分けられ、

上位胸郭(Th1~6)

中位胸郭(Th7~10)

下位胸郭(Th11~12)でそれぞれ動きが変わります。

上位6本の肋骨は、肋椎関節と肋横突関節を通る線が前額面に対して25~35度です。

これは第5肋骨です。

※筋骨格系のキネシオロジーより引用

 

下位肋骨は35~45度です。

まずこの角度の違いよって前後横方向の広がり方が変わります。

さらに肋骨それぞれの形が違いますので、広がり方も違ってきます。

が、主にはその角度の違いと考えてよいでしょう。

11.12肋骨は、35~45度と角度は同じですが浮遊肋であり、7~10の肋骨と違い繋がっていないのでより横方向への動きが大きくなります。

文献によって異なりますが、上位胸郭はポンプハンドルアクション、中位胸郭はバケツハンドルアクション、下位胸郭はキャリパーアクションとそれぞれの動き方に名前が付いています。

特にキャリパーアクションは動きが喪失しやすいところで猫背の原因にもなるので重要な動きです。

次回に続きます。

 - 機能解剖, 胸郭