斜角筋と肋間筋

      2017/08/05

【安静時吸息筋】

 

本日は安静時の吸気に関わる筋肉に関わる、斜角筋と肋間筋について。

 

基本的に、安静時の吸息は、上記2つの筋に横隔膜を加えた筋で行われます。

 

吸気筋~横隔膜~の記事でお伝えしたように、約70~80%は横隔膜の働きが担っています。

 

残りの活動を斜角筋と肋間筋で行っているのが通常です。

 

斜角筋

 

まずは、斜角筋の解剖学からチェックします。

 

 

斜角筋は前、中、後の3つのパートからなります。

 

それぞれの付着部位は、

前斜角筋は、第1肋骨と頚椎3~6横突起結節に付着

 

中斜角筋は、第1肋骨と頚椎2~7横突起結節に付着

 

後斜角筋は第2肋骨と頚椎4~6横突起結節に付着

 

頚椎側がしっかり固定されていれば、肋骨側を引き上げるように作用します。=胸郭を引き上げる作用ですね。

 

これも、胸郭を拡げる動きになりますので、胸腔内容量を増やし吸息筋としての役割を果たしています。

 

横隔膜の働きが低下した場合、斜角筋で強く引き上げる動作が見られます。

 

この引き上げの繰り返しは慢性的な斜角筋の緊張を作り、肩こりの原因ともなります。

 

 

肋間筋

 

肋間筋には、内肋間筋、外肋間筋とがあります。

 

※左:外肋間筋 右:内肋間筋

 

さらに、最内肋間筋というものもあり、3層構造となっています。

 

 

外肋間筋が吸気時に働き、内肋間筋が呼気時に働きます。

 

外肋間筋は最も表層にあり、上位肋骨の下面から始まり下位肋骨の上面につきます。

 

走行は外腹斜筋とほぼ同じく、内下方に向かっています。

 

内肋間筋は内腹斜筋と同じ走行をし、外肋間筋と垂直に交わるようになっていて内上方に向かいます。

 

最内肋間筋は最も深層にあり内肋間筋と同じ走行をとります。

 

あまり発達した筋ではありません。

 

 

肋間筋の作用としてはやはり胸腔を拡げることにあります。

 

先述したように、外肋間筋が吸気時に働き内肋間筋が呼気時に働きます。

 

ただ、これは「?」なところもあるらしく、吸気時に両方働くとの文献もあります。

 

また、回旋にも関与し、外肋間筋は外腹斜筋と、内肋間筋は内腹斜筋と同様の回旋を果たすとされています。

 

そしてもう1つの大きな働きは、肋間腔の安定化作用です。

 

以前に胸腔内の陰圧の話をしましたが、横隔膜が下がり、胸腔の圧が下がると胸壁自体が内側に向かって吸引されます。

(圧力は、高いところから低いところへ流れる)

 

 

詳しくは→呼吸の生理的メカニズム

 

この時、胸壁自体が引き付けられないようにしなければなりません。(虚脱)

 

この対策として、肋間筋の収縮による肋骨腔の安定化が働きます。

 

肋骨腔を安定化することで胸郭全体が強固なものになり、内側へ吸引されるのを防ぎます。

 

肋間筋は意外といろんな役割がありますね!

 

 

胸郭が硬くなり、動きが失われているケースがありますが、(呼気や吸気で、胸郭の動きが見られない)

 

肋間筋の働きが低下していることも原因の1つとして考えれられます。

 

肋間の間が動かず止まっている状態ですね。

 

こんな時に手っ取り早いのは、肋骨上の皮膚をちゃちゃっと滑らせてあげると吸気がしやすくなり、呼気も深くなります。

 

この動きがない場合も、胸郭の引き上げが強くなり、斜角筋を始めとした頚部筋や背筋群なども使用しますので要注意です。

 

 

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 - 機能解剖, 胸郭