猫背を紐解く〜作用力=反作用力〜

      2016/12/17

【物体には必ず反作用力が働く】

前回「猫背を紐解く」第一弾をお送りしました。
珍しくなかなかの反響があったので、第二弾を書かせていただこうかなと思います。
前回のお話をサラッと復習しますと、
・猫背姿勢の多くは胸椎がフラット化している
・脊柱彎曲数が減れば、衝撃緩和の能力も減る
・作用力=反作用力
という3点です。
今日は脊柱の彎曲についてもう少しお話をしていきます。
脊柱が正しくS字状に弯曲していると、車のサスペンションのように衝撃をやわらげてくれます。
人間が動くとには必ず、「力」が発生します。
歩くときにも、立ちあがるときにも、寧ろ立っているまさにその状態でも。
そして、発生した「力」には、それと同等の力が返ってきます。
しかも、加えた方向と真逆に返ってきます。
これは地球上の生物みんなそうです。
そして、この返ってくる力を反作用力と言いますが、これを身体で「いなす」必要があるのです。
では身体の中で、主に衝撃をいなしてくれるところはどこか。
そうです。脊柱です。
衝撃を吸収するのにうってつけの構造をしています。
もちろん、各関節で衝撃を吸収することは可能ですが、脊柱以上に効率が良いことはありません。
さらにお伝えすると、脊柱(+胸郭+骨盤)です。
この体幹と言われる部分こそが反作用力を上手くいなしてくれる装置なのです。

【作用力=反作用力】

そもそも、ヒトが動作を行う場合、各感覚器(体性感覚)から情報が脳へ向かっていきます。
脳の中の感覚野→運動野→各筋へ情報が巡り、動作が遂行されます。
この際、どのくらいの力で、どんな軌道でなど、得た情報を統合し、動作を決定します。
この時、予め得られた情報から力を発揮しますが、その発揮した力を受け止められる力がなければ出力できません。
なぜなら、先ほどの作用力=反作用力だからです。
受け止められない力は、予め身体を制御して発揮できないようにします。
つまり、反作用力をやわらげる力が低下すれば、作用力も低下、さらには体性感覚も低下するとされているようです。
以上から、反作用力を受け止める役割である、脊柱のアライメントを整える必要があることが分かります。
次回は、「脊柱の彎曲はなぜ減るのか」についてお伝えします。

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