内側縦アーチ高に対する貢献度の高い靭帯は…○○である

      2017/10/25

【内側縦アーチ高に対する貢献度の高い靭帯は、○○】

 

内側縦アーチを構成する骨といえば、第1趾、第1中足骨、内側楔状骨、舟状骨、踵骨です。

ただし、これだけではただの骨組みですので、これに靭帯が加わることで安定性を強化しています。

これらは、いわゆる「フォームクロージャー」と呼ばれるもので、構造としての安定性を提供しています。

そして、筋の活動が加わることで(フォースクロージャー)機能としての安定性を付加しています。

一般的に、アーチに対しては筋の活動に着目することが多く見受けられますが、アーチ保持において重要なのはフォースクロージャーよりもフォームクロージャーになります。

さらに言えば、靭帯に依存しているところが大きいのです。

 

最も内側縦アーチ高に貢献するのは…

内側縦アーチを支える靭帯というと、足底腱膜、スプリング靭帯(底側踵舟靭帯)、長、短足底靭帯が挙げられます。

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※左上から:足底腱膜、スプリング靭帯、長足底靭帯、短足底靭帯(全て右足)

※短足底靭帯は、底側踵立方靭帯ともいいます

 

この中で、最も内側縦アーチの支持性に対する貢献度が高い組織はというと…

 

実は、足底腱膜なのです。

 

以下、長・短足底靭帯→スプリング靭帯と続きます。(Huang 1993)

それぞれの靭帯を切除した際の、アーチ高の降下は以下のようになります。

足底腱膜 3.72mm

長・短足底靭帯 0.58mm

スプリング靭帯 0.37mm

全切除した場合は、12.65mm 降下するとされています。(Iaquinto 2010)

さらに、別のリサーチ(kitaoka 2002)では、スプリング靭帯切除と後脛骨筋が機能低下(張力減少)した場合、4.6mmの降下があったとしています。

 

しかし、最初にお伝えしたように、筋によるアーチに対する貢献というのは、靭帯の貢献の後に続きます。

後脛骨筋の内側縦アーチに対する貢献を測ったリサーチでは(Jennings 2008)、そもそも後脛骨筋が正常通りに機能しても、距骨、踵骨、舟状骨に対するアライメント変化はないとしています。

ただし、後脛骨筋が機能不全に陥った際には、健常足(靭帯などの損傷のない)では、距骨、舟状骨、内側楔状骨が降下します。

そして、健常足でない場合(靭帯が機能していない=ここでは切除した状態)では、後脛骨筋が機能不全に陥っても、変化がないとしています。

つまり、靭帯が機能している場合にのみ、後脛骨筋は内側縦アーチの保持に一役買うということです。

言い換えれば、靭帯が機能しており、筋の活動低下により内側縦アーチが降下している場合は、後脛骨筋のトレーニングによりアーチの改善が期待できるという事ですね。

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※後脛骨筋(右足下面:舟状骨、3つの楔状骨、第一中足骨に付着)

 

まとめ

アーチを保持する靭帯の機能が破綻した時点で、後脛骨筋の機能が維持していようがなかろうが意味はない可能性があります。

これはアーチ高の改善が可能かどうかを考えるうえで重要な視点と言えます。

では、内側縦アーチの要石「舟状骨」に付着する長腓骨筋や内側縦アーチに寄り添う拇趾外転筋はどうでしょうか。

 

 

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