距骨下関節回内において、筋力は関係ない?

      2017/11/19

【距骨下関節回内において、筋力は関係ない?】

 

距骨下関節の動きには回内、回外があります。

もう少し詳しくみると、内転・外転(14.2度±4.3)、内がえし・外がえし(15.8度±2.8)、わずかな底屈・背屈(8.1度±3.1)の動きがあります。

 

足部は様々な問題が起きる部位です。

捻挫による損傷を除いた場合(つまり、慢性障害ですが)、内側に障害部位は偏っていることがわかります。

外脛骨障害、外反母趾、母趾種子骨障害、足根管症候群、第1・第2Kohler病、足底筋膜炎etc…

これらの傷害の原因に、距骨下関節の過回内、つまり回内足が影響しているとする文献が見られます。

 

ちなみに、扁平足と回内足は区別する必要があります。

一般的に私達が現場で見る多くの扁平足は、”回内足”によるものです。

一方、先天的なものを”扁平足”と呼ぶとされています

(ドイツなどの足病医は、扁平足と回内足を明確に区別しているそうです)

この2つの違いは、アプローチの仕方が変わりますので、どちらを指しているのか明確にする必要があるということですね。

 

先日、アーチを維持するものは、筋よりも靱帯であることをお伝えしました。

さらに、距骨下関節の回内の動きにおいて、「 接地期の間に距骨下関節が回内しうる最終域は、①距骨下関節と横足根関節の運動軸の先天的な位置、②関節面の形状、③骨を連結する靭帯の順で制限されている」(Michaud TC 1997)としています。

続けて、「筋の果たす役割は大きくない」としています。

 

つまり、回内の可動域は、骨性に決まっている部分が大きいですよ。先天的な要素がありますよ。ということです。(もちろんこのリサーチが全てではないでしょう)

確かに、文献によって距骨下関節や横足根関節の運動軸の表記が異なっていたり、そもそも幅をもたせて表記しているものもあります。

(例えば、距骨下関節の運動軸:水平面;42度(20~69度) 矢状面;23度(4~47度))


img_6098

※水平面42度

 

img_6097

※矢状面23度

 

これは、身体の構造というものは個人差があるものであると示唆しています。

こんな風に書くと、特別なもののように思えますが、当たり前といえば当たり前ですね。

人種や性別が違えば、大いに考えられることです。

親と骨格が似るという観点からも、回内足が遺伝的に影響すると言えそうです。

しかし、足部の環境要因に左右されることも確かなことです。

 

前回の「靱帯と筋の関係性」から考えても、足部のアーチ構造の破綻を引き起こす靱帯損傷をしないよう、足部の傷害をそもそも発生させないという予防が大切になるといえそうです。

 

 

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