足根中足関節の運動学

      2017/11/19

【足根中足関節の運動学】

 

前回の記事では、足根中足関節の構造についてお話をしました。

今回は、構造を理解した上での運動に触れていきます。

足根中足関節全体としての動きは、底屈を伴う内がえし、背屈を伴う外がえしを有します。

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足根中足関節の内側端と外側端にラインを引くと、外方が後方に位置した斜めのラインが引けます。

外側が約2cm後方に下がっているとされています。1横指程度ですね。

これにより、純粋な底背屈は起きず、内がえし、外がえしを伴う動きとなります。

 

第1足根中足関節と第5足根中足関節

第1足根中足関節と第5足根中足関節の両者の関節裂隙は反対方向への傾斜を作っています。

第1足根中足関節は、前外方へ斜めのラインが引けます。

その線を延長すると、第5中足骨に当たります。

反対に、第5足根中足関節の裂隙方向は、前内方のへ斜めのラインとなり、延長すると第1中足骨に到達します。

交差するラインは、第2中足骨頭付近で交差します。(このあたりは文献によりまちまち)

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したがって、最も可動性を有している第1足根中足関節と第5足根中足関節の運動は、純粋な底背屈とはなりません。

第1足根中足関節は、内転を伴う底屈を、第5足根中足関節も内転を伴う底屈を行います。

※第3中足骨に向かう動きを内転としています。両関節の動きはどちらも内転表記ですが、動く方向は対称的です。

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※右足外側面から。第2~4中足骨は取り除いています

 

また、この2つの関節が運動するとき、最も強固で可能性の乏しい第2足根中足関節に向かって動きます。

つまり、これらの中足骨頭は下降(足根中足関節の底屈)するだけではなく、足部の中軸に接近することとなります。

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※右足中足骨頭を前面から。矢印方向へ動くことで横アーチが形成される

 

このことが、前方横アーチの弯曲を増大させることになります。

反対に、足根中足関節の背屈は、前方横アーチを平坦化させることになります。

さらに、足根中足関節の両側端の接近運動は、中足骨底の隣り合う関節の傾斜によっても促進されます。

これにより、さらに前方横アーチは作られることになります。

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※右足中足骨底を後面から(向かって左が第1中足骨底)

 

まとめ

前方横アーチの弯曲の変化は、足根中足関節の動き直接反映した結果である

 

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