背屈制限となる要因

   

【背屈制限となる要因】

 

距腿関節背屈制限となるものを考えていきたいと思います。

まず、距腿関節背屈とは、脛骨腓骨間(凹)に距骨が(凸)が入り込む動きです。

この動きに制限が出る場合、受け入れ側脛腓間に距骨が正しく入っていかないことがそもそも考えられます。

背屈時、脛腓間は1~2mm広がります。

この動きがなければ、距骨が入るスペースができません。

距骨には距骨滑車があり、前方部分が後方部分よりも5mmほど広くなっています。

背屈時には幅の広い前方部分が奥に入る必要がありますので、先程の脛腓間の拡大は必須です。

また、距骨が脛腓間に正確に侵入することも大切になります。

距骨は筋の付着がありませんので、間接的に誘導されて動くことになります。

これは特に関節面や靱帯のテンションです。

よって、足部マルアライメントや靱帯損傷は、距腿関節の背屈運動を損なう原因となります。

 

 

足関節内反捻挫の影響

足関節内反捻挫を起こすと、靱帯の損傷(伸張や断裂)を起こします。

この際、最も損傷確率の高い靱帯は、前距腓靱帯です。

あまりにもメジャーなこの靱帯の足関節内反捻挫による損傷確率は、あるリサーチによると93%であるとされています。(続いて、踵腓靱帯80%)

前距腓靱帯の走行をみると、腓骨下端から、前内方に向かって距骨前外側面についています。

前距腓靱帯

※下側の靱帯が前距腓靱帯

距骨が内前方に行くことを止めていると考えられます。

前回の記事「距腿関節の曲率半径」にて、距腿関節の底屈にも触れましたが、距骨自体の動きは回外(内転の強い)を有しています。

初めから、内反捻挫しやすいような動きを距骨自体が底屈時にしているということです。

ここにさらに前距腓靱帯損傷がおこればどうなるでしょうか。

底屈時に過度に回外することが容易に想像できますね。

距腿関節 距骨

※カパンジー機能解剖学Ⅱ下肢より

距骨には9つの靱帯が付着していますが、それぞれのテンションが保たれることで距骨の正しい位置が定められています。
(もちろん骨の要因があって)

いわゆるテンセグリティーのように、1つの紐が切れてしまうことで、足部全ての構造に影響を及ぼすのです。

もちろん直接的には、距腿関節の動きに影響します。

底屈時に過度の回外を伴うと、背屈時にも正しい動きを行うことは難しくなります。(運動軸がずれてしまいます)

踵腓靱帯まで損傷した場合にはなおさらでしょう。

足関節内反捻挫は受傷率が高い割に、軽視されがちです。

足部から上行性の影響は間違いなくありますので、長い目で、身体中の障害に繋がる可能性を持ちます。

足関節内反捻挫をした場合には、しっかり専門家がみる必要がありますね。

 

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