外反母趾

      2017/11/07

外反母趾でお悩みの方はたくさんいます。

 

“現場では、特に女性に多く見られる”という肌感覚をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんな外反母趾についての”情報”をメインにお伝えします。

 

 

外反母趾と評価

外反母趾は、第1中足骨の内側偏位と第1基節骨の外反偏位を伴うものをいいます。

 

外反母趾の程度は、X線像から計測する方法と、デジタル写真なから評価するManchester scaleなどがあります。

 

Manchester scaleは、外反母趾の程度をグレードⅠ~Ⅳで表すものです。

(グレードⅠ:変形なし(A) Ⅱ:軽度変形(B) Ⅲ:中程度変形(C) Ⅳ:重度変形(D))

 

 

 

代表的な母趾アライメントの評価法に、hallux valgus angle(HVA)、first intermentatarsal angle(IMA)、hallux interphalangeal angle(HIA)があります。

 

この中でよく用いられるのが、HVAとIMAです。

 

 

HVA

HVAとは母趾外反角といい、第Ⅰ中足骨と基節骨の長軸のなす角度を指します。

 

正常:<15°
軽度:<30°
中等度:<40°
重度:>40°

 

 

IMA

IMAは中足骨間角で、第Ⅰ中足骨と第2中足骨の長軸のなす角度を指します。
また、第1中足骨の過可動性の指標にもなると考えられています。(1stRayの過可動性が外反母趾の原因の1つ)

 

正常:<9°
軽度:<10°
中等度:15°
重度:>15°

(正常と軽度の間狭くない?と思いますが笑)

 

これらは、基本的にX線を用いて診断します。

 

 

外反母趾の発生因子

 

遺伝

外反母趾患者の63%に血縁者もしくは同胞に家族歴があり、また外反母趾手術患者の68%に家族歴があった。

 

 

BMI

BMIが30kg/m^2を超える女性に発生率が高い

 

 

扁平足&回内足

男性の回内足で外反母趾の発生と関連性がある

 

 

第1中足骨の長さ形状

外反母趾の77%で第2中足骨よりも第1中足骨が長かった。(エジプト型と推察されます)

 

健常群では、28%にとどまった。

 

第1中足骨頭の形状は円形が多く(91%)、健常群では、角状が80%を占めた。

 

(A:円形 B&C:角形)

また、外反母趾の全例に長い第1中足骨と円形の中足骨頭が見られた。

 

 

筋のアンバランス

母趾外転筋の著名な筋力低下が見られた。
母趾内転筋とのアンバランスを生じることとの関連性

 

 

腰椎過前弯

外反母趾患者では腰椎前弯が過度に見られた。

腰椎過前弯は重心が前方に移動し、前足部へのストレスが増大、外反母趾の進行のリスクとなると考えられる。

 

 

卵が先か鶏が先か

このように見ていくと、外反母趾の発生には先天的な要素が大きく関わっていることが分かります。

 

他の疾病と同様で、発症リスクは生まれ持って個体差があるということですね。

 

上記の発生因子に関しては、注意点があります。
これらは鶏が先か卵が先かが明確でないことと、コンセンサスが得られていないものもある。ということを踏まえておく必要があります。

 

 

例えば、”母趾外転筋の筋力低下”は、外反母趾を発生させる要因というよりかは、加速させる要因の方が大きいと考えられます。

 

これは、第1中足骨の内転、内旋後、基節骨の外転、内旋が起こり、母趾外転筋の走行が底側方向へ回り、外転作用の低下、屈曲作用の増大へと転化すると推測されるからです。

 

さらに、底側に回ると地面と足底の間で挟まれるため、滑走不全が発生することも予想されます。

そのため、母趾外転筋を正しい走行に戻す過程で、癒着の改善も必要になると考えられます。

 

※足部スポーツ障害治療の科学的根拠より画像引用

※https://openi.nlm.nih.gov/detailedresult.php?img=PMC2949715_1757-1146-3-20-1&req=4より画像引用

 

 

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