「立方骨」は足部アーチの総締め

      2018/05/19

立方骨は足の総締めの骨とも言われ、屋台骨として足部を支えています。

 

また、多くの骨との接触を持ち、関節を形成しています。

踵立方関節(踵骨)

足根中足関節(第4&5中足骨)

立舟関節(舟状骨)

楔立方関節(楔状骨)

 

踵骨の前方外側にあり、テントのような形をしています。

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※右足正面

 

内側には、舟状骨と楔状骨が存在し、遠位には、第4,5中足骨があります。

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踵骨とは踵立方関節を、楔状骨とは楔立方関節を、舟状骨とは立舟関節を、第4,5中足骨とは足根中足関節を形成します。

立舟関節、楔立方関節はほとんど可動性を持ちません。

さらに、ショパール関節(=横足根関節)と呼ばれる踵骨、距骨、舟状骨、立方骨で形成される関節にも加わります。

関節を形成するのは1対1のイメージがありますが、このように4つで形成するものもあります。分類上は、平面関節とされています。

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ショパール関節=距舟関節+踵立方関節であると覚えておきましょう。

ショパール関節につきましては、改めてお伝えします。

 

立方骨が関与する関節:踵立方関節、楔立方関節、足根中足関節、ショパール関節

立方骨に付着する筋:小趾対立筋、母子内転筋斜頭、後脛骨筋、(短趾屈筋)   長腓骨筋は腱鞘を介して立方骨と癒合している

立方骨に付着する靭帯:足根中足靭帯、楔立方靭帯、立方舟靭帯、底側踵立方靭帯、背側踵立方靭帯 、長足底靭帯

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※小趾対立筋

 

※拇趾内転筋

 

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※後脛骨筋

この画像では立方骨に届いていませんが、付着するとする文献があります。

 

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※長腓骨筋

 

外側縦アーチについて

立方骨は、外側縦アーチを構成する骨の1つで、要石(=キーストーン)とされています。

外側アーチは、第5中足骨、立方骨、踵骨で形成されます。

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そして、立方骨のポジションは外側縦アーチだけでなく、内側縦アーチ、足根骨部の横アーチにも影響を及ぼします。

外側に体重をかけて立つ癖が強い場合、(特に右足に多い)必要以上に外側部に荷重がかかり、外側縦アーチは沈みます。

それが続くと、外側アーチが低下、つまり立方骨が低下します。

立方骨の低下は、楔状骨の外側への移動も誘発してしまいます。そうなると、中足骨も外側へ移動し、母指球が浮いてしまいます。

言い換えると、歩行時のプレスイング(プッシュオフ)で、母指球荷重に蹴りにくくなります。

この歩行パターン繰り返しは、下腿~大腿の筋の緊張を引き起こし、下腿外旋を引き起こす可能性があります。

 

立方骨の重要性

 

 

立方骨の位置を観察すると、かなりたくさんの骨と関節を形成していることに気づきます。

踵立方関節(踵骨)

足根中足関節(第4&5中足骨)

立舟関節(舟状骨)

楔立方関節(楔状骨)

足部の中で重要な関節、ショパール関節とリスフラン関節が含まれています。

(ショパール関節=踵立方関節&距舟関節、リスフラン関節=足根中足関節)

この2つは、足部アーチの形成において重要な要素です。

 

その”足底アーチ”という観点で考えると、直接的に、ショパール関節レベルの横アーチ、リスフラン関節レベルの横アーチ、外側縦アーチに関与しています。

間接的には、中足骨頭レベルの横アーチ、内側縦アーチにも関与しています。

つまり、立方骨のポジション次第で足部は大きく変貌しますよ、ということになります。

また、立方骨は3面(矢状面、前額面、水平面)ともに可動性が非常に小さいとされています。

文字通り、キーストーンである立方骨は、玉座のごとく”動かない”(動きにくい)ということでポジションを取っています。

 

立方骨の低下

立方骨の低下という問題があります。

いえ問題というよりかは、それが起こることによって、種々の問題を引き起こすと行ったほうが適切ですね。

立方骨の低下は足部のポジションを崩し、足底アーチの低下を招く要因となり得ます。

では、立方骨の低下はなぜ起こるのか。

そちらの原因を観ていきましょう。

 

 

立方骨低下の原因

立方骨低下は3つの原因が考えられます。

  1. ハイアーチ
  2. 距骨下関節過回内
  3. 下腿外旋

 

 

ハイアーチ

そもそもハイアーチとはなにか。

ハイアーチとは、足底のアーチが高い位置をとっている状態です。(特に内側縦アーチ)

内側の土踏まずがスカッと空いている方はハイアーチに当てはまるといえます。(ざっくり)

その状態では、内側が空いているので、外側に荷重している状態です。

長期間の外側荷重は立方骨を押し下げ、立方骨の低下をつくります。

足関節疾患のリハビリテーションの科学的基礎より引用

 

 

更に詳しく

また、ハイアーチの状態は”硬い足”と言われ、力の発揮は出来るが、衝撃吸収能力が低いという特徴を持っています。

本来は、着地の衝撃吸収が出来る必要があり、その際に”柔らかい足”となり、地面を蹴って進む時に”硬い足”となることで推進力を生みます。

そうして、歩行が成り立ち、ヒトとしての直立二足歩行が可能となります。

では、なぜそのような硬い足や柔らかい足の状態になるのか。

立方骨から紐解くと見えてきます。

硬い足の場合、立方骨は、内転内旋位(立方骨自体の動きに主眼をおくと)をとります。
立方骨にとって内旋位は、”踵立方関節のロッキングメカニズム”により、締りの位置になります。(靭帯緊張&関節軸の交差により)

この踵骨ロッキングメカニズムは、お隣さんの舟状骨にすぐさま伝わり、距舟関節のロッキングを起こし、足部全体へ波及します。

このことにより、足は”硬いモード”になり、力の発揮を行いやすくなります。

しかし、ハイアーチは硬い足から脱出できない状態です。

 

 

距骨下関節過回内

いわゆる扁平足です。(厳密には「回内足」。詳しくはこちらの記事で↓)

回内足は内側のアーチが床に近づいている状態と考えてもらえればマルです。

先程のハイアーチから考えると、内側に荷重するなら、外側が浮くから立方琴は低下しないんでね?とお思いになるでしょうが、そうは問屋が卸しません。

距骨下関節過回内は、距骨の底屈内転、ショパール関節外転、楔状骨外転が起こります。

 

 

ショパール関節外転と楔状骨外転は立方骨の低下を招きます。

イメージとしては上から覆いかぶさってくると言えばよいでしょうか。

つまり、距骨下関節過回内でも立方骨の低下は生じるということになります。

 

 

下腿外旋

下腿外旋は運動連鎖で考えると分かりやすいです。

下腿外旋は距骨下関節回外にさようしますから、先程のハイアーチよろしく外側荷重となり立方骨低下の原因となります。

 

 

立方骨を挙げましょう

原因さえわかれば、解決への方向性は見えたも同然です。

上記の3つの要因を取り除き、アプローチをしていくと改善できそうです。

 

 

まとめ

立方骨の重要性が伝わりましたでしょうか?

足部のアライメントが崩れており、なかなか改善が上手く行かない時は、立方骨に着目すると良い結果につながるかもしれません。

 

立方骨が関与する関節:踵立方関節、足根中足関節、ショパール関節

立方骨に付着する筋:小趾対立筋、母子内転筋斜頭、後脛骨筋、(短趾屈筋)   長腓骨筋は腱鞘を介して立方骨と癒合している

立方骨に付着する靭帯:足根中足靭帯、楔立方靭帯、立方舟靭帯、底側踵立方靭帯、背側踵立方靭帯 、長足底靭帯

立方骨は外側縦アーチを構成する骨であり、キーストーンである

立方骨のポジションは、内側縦アーチと横アーチ形成にも影響する

 

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