「わかった!」は千差万別

      2017/10/31

 

テレビやネットニュースで情報を得たり、生活をする中でインプットすることって毎日のことのようにありますよね。

 

覚えようと思って覚えることもあるでしょうし、何気なく記憶の断片にとどめていることもあると思います。

 

セミナーや研修を受けたりした場合には、主体的に学びに行っているので、本気になって覚えよう(理解しようとする)とします。

 

 

こういった何かを学ぶとき、『ほぅほぅ、わかった!』というタイミングが必ずありますが、

 

この”わかった”は人によって全く異なります。

 

 

“わかった”のレベルⅠ〜Ⅳ

 

よく言われる”わかった!”のレベルとして4段階があります。

 

知る

理解する

出来る(自らが)

教える

 

 

10人の人に何かを伝え、

 

その後に、「この前のやつわかった?」と聞き、「わかった!」となった場合、

 

上記のどのレベルで、「わかった!」と言っているのかは、様々です。

 

単に知っただけで、わかった、としている人もいますし、人にきちんと教えられるレベルまでに昇華している人もあります。

 

人に何かを教えた際、その教えられた人が、また誰かに正しく教えられて初めて、教育がうまくいったと捉えられることが出来るのではないでしょうか。

 

以下では、レベルⅠ〜Ⅳまでをみていきましょう。

 

 

知る

 

 

そのまんま。知っただけの状態です。

 

例えば、

 

『横隔膜は右側が呼吸筋で、左側は姿勢維持筋である。左側の横隔膜はZOAを失いやすく、左の肋骨内旋が重要』

 

と、裏にある何も考えず(理解せず)暗記した状態です。

 

 

「モンブランって知ってる?」

「知っとるで!」

「どんなん?」

「知らん!」

 

これもレベルⅠです。

 

この段階では、この情報を何にも活かすことができません。

 

知っているだけメモリーの無駄かもしれませんね。

 

 

わかる(理解する)

 

 

これはまさに理解した状態です。

 

物事の裏側にあるwhyまでを理解し、深く掘り下げられている状態です。

 

先ほどの例でいうと、

 

『横隔膜は右側が呼吸筋で、左側は姿勢維持筋である。

これは、右側の横隔膜の下に肝臓が位置しているためである。

そのため、上に押し上げられやすくZOAを保ちやすい。

また、左側の横隔膜は上に心臓が位置しており、構造上ZOAが低い。

低いということは、やや収縮状態であり、筋緊張状態である。

横隔膜と筋連結している大腰筋も同じく緊張する。

そのため、大腰筋の作用で腰椎は右回旋をすることになる。

骨盤右回旋、右寛骨が後傾へと導かれ、右荷重に陥りやすい。

また、脳の働きとして、左脳の方が一般的に優位であり右半身が働きやすく、このことが最も右半身優位をつくる。

骨盤右回旋の代償は胸椎左回旋を促し、右肋骨内旋、左肋骨外旋(視点:PA)させる。

さらに、左の横隔膜の筋繊維は右側の1/3の収縮力しかなく、もともとリブフレアしやすくZOAを失いやすい。

そのため、左の肋骨を内旋する腹横筋、内腹斜筋の活動が重要である』

 

と、いう感じでざっと書きましたが、こんな感じでwhyを理解している状態を指します。

 

この、レベルⅠとⅡの間は「1」しか違いませんが、実際はかなりの開きがあります。

 

まずは、この大きな階段を飛び越える必要があります。

 

ここを深くしておけばいくほど、レベルⅢの”出来る”精度が高まり、

 

また、教える際に、より簡単に噛み砕いて伝えることができます。

 

そして、どんな質問にも対応することができます。

 

身近な例題を持ち出し、簡単にして説明の出来る教育者は、優秀であると僕は思います。
(僕もまだまだですが)

 

 

出来る

 

 

前述しましたが、理解を深めるほどに正しく効果的に出来ます。

 

また、応用が効きます。

 

本質を理解できていないと、別の案を試すことも出来ません、というか、そもそも思いつくことが出来ません。

 

Ⅱを突き詰めるほど、Ⅲはやすやすと飛び越えていけます。

 

ただ、スポーツや技術的な仕事に関しては頭で理解するだけではダメで、そこからカラダで表現することが求められるので、ここでも習得時間を必要とします。

 

 

教える

 

 

ここまでで、”教える”ことについて度々触れてきましたが、このレベルに到達して初めて、「わかった!」と捉えるべきです。

 

その為、”教える”というアウトプットをさせること自体が、最大の学習になっているわけです。

 

アウトプット=インプットと捉えるとも出来ます。

 

実際、一度アウトプットしたことは忘却されにくくなります。

 

教える行為の良いところは、教える過程で自らの理解の欠落に気づくことです。

 

話していくうちに、自分の理解の曖昧なところや論理が成り立っていないところがあることに気づきます。

 

また、1を伝える際には、1の知識ではダメで、10くらいの知識を備えておく必要があります。

 

そうしておくことで、同じく1を伝えるにしても、多角的な説明となりより相手の理解や質問に答えることが可能になります。

 

 

まとめ

 

多勢に教える際には、誰がどの程度でまでを「わかった!」と言っているのか理解する事も大切です。

 

そして、理想は”教える”ことが出来る状態まで昇華する事が、本当の理解であると伝える事です。

 

 

セミナー情報

 

機能解剖学を始め、評価、改善方法を学びたい方にオススメです!

 

今回は、足部・足関節について深く学んでいきます!

 

お申込み:https://req.qubo.jp/catback4h/form/Academia1

 

詳細はこちらです。

2017年最後のimokアカデミア「足部・足関節編」開催のお知らせ

 

 

 - 思考のあれこれ