「FTA」と「Q-Angle」

機能解剖

【「FTA」と「Q-angle」】

 

前回の記事で、FTAとQ-angleの2つについて触れましたが、改めてお伝えしていきます。

まずは復習となりますが、FTAは、大腿骨の長軸と脛骨の長軸からなる角度です。

Q-angleは、上前腸骨棘(以下、ASIS)から膝蓋骨(以下、パテラ)への線と、パテラから脛骨粗面を通る線でなす角度でした。

これは、大腿四頭筋腱角とも呼ばれます。

FTAは、基本的に大腿骨体と脛骨の中央をとるため、X線などの画像から判断します。

主には、内反膝と外反膝をみるために測定します。

Q-angleは、ASIS、パテラ、脛骨粗面と簡単なランドマークから成っていますから、現場で用いることに適していると言えます。

アライメントを見ることもできますが、主には、四頭筋の力のベクトルを推測することからパテラの安定性をみることが可能です。

 

FTAの正常角度は、176度前後です。

Q-angleの正常角度は、男性およそ10度、女性15度と言われています。

よくQ-angleは、4度じゃないの?と思われる方がいらっしゃいますが、(180度‐FTA176度で4度)FTAから引いたものとは異なりますので注意してください。

ASISからパテラに向かって引いた線は、大腿骨中央を通るとは限らないからですね。

同様に、脛骨粗面に向かって引いた線は、脛骨体の中央を通るとも限りません。

また、脛骨粗面は必ずしも脛骨中央にあるわけではなく、先天的に外側にずれているケースもあります。

Q-angleの角度が正常より大きい場合、大腿四頭筋の収縮により、パテラは外側に引かれる事になります。

そのため、「膝蓋骨の脱臼・亜脱臼」や、「膝蓋大腿関節痛」を引き起こす原因になります。

これは、男性より女性に多いと言われています。

理由としては、主に3つ挙げられます。

 

女性に多い理由

・男性より骨盤幅が広いという形態的な問題により、ASISからパテラの線に角度がつくため、Q-angleが増加

・大腿四頭筋筋力が弱い(膝蓋骨を安定させられない=特にVM(内側広筋)の筋力不足)

・大腿骨前捻角が大きいケースが女性にみられる(ASISは変わらないが、パテラ自体が内側に移動することで角度増加)

 

また、前回出てきました、大腿骨頚体角が125度より大きい場合にも、Q-angleは増すこととなります。
次回は、Q-angleについて、より詳しくみていくこととしましょう。

この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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