ひざの中身をみてみましょう!~脛骨、腓骨編~

機能解剖

ひざの中身をみてみましょう!~脛骨、腓骨編~

脛骨(けいこつ)は、以前にもご紹介しましたが、すねの骨になります。

腓骨(ひこつ)も、すねの骨の1つの構成要素であります。

写真の右側の太い方の骨が脛骨、左側の細い方の骨が腓骨です。

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※右脚

 

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腓骨のほうが後方に位置しています。

 

膝関節のところでもご案内しましたが、脛骨は、膝関節を構成する1つの骨です。

その主な機能は、膝関節を超えて足関節のほうへ荷重(カラダの重み)を伝えていくことにあります。

そんな脛骨の怪我で、よく出くわすものがあります。

中学生などの成長期の子供が、膝蓋骨の下の骨(脛骨粗面)のところが、ボコッと飛び出てきて、ひどく痛がる怪我「オスグッド・シュラッダー病」です。

脛骨粗面には大腿四頭筋腱が付着しており、この筋の固さや過度の使用から骨に過剰な刺激が加わり、カラダはその部分を守るべく骨が湧きます。(防御反応みたいなものです)

そうして、飛び出てしまうんですね。

僕もなりましたけど、あれめちゃくちゃ痛いんですよね。ボールが当たった時にゃあ、悶絶していた記憶があります。

そして、その当時は、「押すとグッと痛い」から「オスグッド」だよと先輩に吹き込まれていましたから、長らく信じていたものです。笑

 

腓骨の役割は添え木

腓骨は、膝関節とは、直接的な関わりを持ちません。

ですので、本質的には荷重を受けない骨であると言えます。

近くにいながら、身勝手なやつだと思うでしょう?

重たい荷物は、君に任せた!てな具合に、荷重にはかかわりません。

しかし、そんな腓骨、脛骨を外側からしっかりと支えているのです。

添え木ってわかりますでしょうか?

骨折をしたときに、骨折部分にあてて、骨を固定するのに使う木です。

それとちょうど同じようなものです。

知らん顔せずに、おれも、脛骨のサポートをして働いていますよ!ということです。

そして、脛骨と腓骨は関節で結ばれています。

上のマルのところが、近位脛腓関節(きんいけいひかんせつ)、

下のマルのところが、遠位脛腓関節(えんいけいひかんせつ)といいます。

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身体の中心に近いほうを「近位」と言います。「遠位」はその逆。

更に真ん中の隙間は、下腿骨間膜(かたいこっかんまく)という強靭な膜が張っていて2つの骨をつなぎとめています。

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このあたりの機能に関しては、また後日お送りいたします!

 

腓骨下端と脛骨下端に位置関係

脛骨の末端と腓骨の末端がくるぶしです。

内側のくるぶしが脛骨。外側のくるぶしが腓骨です。

腓骨のほうが脛骨よりも遠位まで伸びており、更には、後方に位置しております。

腓骨がより遠位に伸びていることで、足関節の外反捻挫は構造的に起きにくくなっています。

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また、腓骨が後方に位置しているということは、下腿が外旋方向に捻じれていることを示しています。

これを外捻といいますが、一般的に約20~30度の捻じれがあります。

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この20~30度を踏まえて脚がまっすぐになっているわけですので、過度の外捻や内捻している場合には要注意です。

過度外捻をしていると、足部は外転しますから(このヒトにとってはこれがニュートラル)、それを矯正することは下腿内旋もしくは、足部内転、内反を矯正することになり、アライメントを崩すことになります。

(下腿の過度外捻は大腿骨の過度前捻との関係性があります。)

間違った見方でクライアントの痛みを作らないようにしたいですね。

この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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