呼吸が浅くなる原因は、息を正しく吐けていないから!

呼吸
呼吸が浅いというお悩みをお持ちの方が大勢いらっしゃいます。
 
「深く吸えていない」
 
「息苦しい」
 
そういった感覚を持っていたりします。
 
この息苦しさ、上手く吸えていないというのは一体どういった状態のでしょうか?
 
体の中で何が起きているのでしょうか?
 
この記事では、息苦しさの正体についてお伝えしていきます。
 
 

問題は吐く量<吸う量

まず、「息が吸えていない」というその感覚は正しいと言えます。
 
実際、現場で出会うクライアントの方に、
 
「息を吐くのと吸うのとではどちらが苦しいですか?」
 
と尋ねると、
 
95%の方は、吸うことのほうが「苦しく、難しい」と言います。
 
 
なぜ、息が吸えないのでしょうか。
 
その答えは、吐けないから。ということにあります。
 
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吐くことが出来ないから、吸うことが出来ない?
 
一瞬、どういうことだろうと考え込んでしまいますね。
 
簡潔にお伝えしますと、仮に息を吐く量と吸う量、それから肺に取り入れられる最大量を数値で表現したとします。
 
吐く:30 吸う:30 最大許容量:100 
とした場合、この状態では呼吸に問題はありません。
 
30吐いているので、そのあと息を吸う時には、問題なく30を吸うことが出来ます。
 
 
しかし、10しか吐けなかったとしたらどうでしょう?
 
吸っている量は30のままです。
 
20の差が生まれ、それは肺の中に蓄積します。
 
直に、肺の中には多くの空気が残存した状態となり、そこからどれだけ吸う力を持っていたとしても、イッパイイッパイで吸うことが出来ません。
 
これが、息が吸えない、浅く感じるという状態の正体です。
 
※上記はイメージを簡潔に伝えたものですので、実際のメカニズムは異なります。
 
 

呼吸が浅く速くなる

そもそもの呼吸の役割を考えてみましょう。
 
一言で言えば、呼吸とは、酸素を37兆個の細胞へ送り届けることです。
 
それが生命を維持する上で必須のことであるからです。
 
理科や化学の遠い記憶を呼び起こしてほしいのですが、酸素の代謝物として発生するものがありますね?
 
なんだっけ~、彼方に吹き飛んでる。というのは当然ですので大丈夫です。僕もそうです(笑)
 
それは、二酸化炭素と水です。(ここでは水は端っこへおいておきますね。)
 
二酸化炭素が必要以上に体内に蓄積すると、脳でそれを感知し、呼吸回数を増やして解消しようとします。
 
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つまり、呼吸が速くなってしまうということです。
 
言い換えると、浅い呼吸であるということです。
 
 
「呼吸回数が増えているのに上手く吐けないの?」
 
という疑問を持った方はなかなか鋭い。
 
更に詳しくお伝えすると、上記の状態になると実際は、息を吸う量、吐く量もともに増加し、全体的な呼吸量が増えてしまいます。(この状態でも、吸うことが吐くことよりも優位になっています。詳細は次回に!)
 
それは、神経系の問題(神経系:脳やそこから出る神経のこと)、筋肉や姿勢の問題です。
 
簡単に言うと、自律神経のバランスがおかしくなってしまっていて、そのような状態になっているということです。
 
さらには、24時間以上その状態が続くと、脳がそのパターンを学習してしまい、浅く速い呼吸が継続されてしまいます。
 
前述したように、この状態に陥っている方は本当に大勢います。
 
 

心身の緊張を取り除くことが大事

ではどうすればいい?という問いに対しては、まずは、正しいリズムの呼吸が出来る体の状態を作りましょう!という答えになります。
 
体の緊張を取り除く、リラックスさせていくということです。
 
方法は様々ありますが、先に結論を言っておくと、身体を動かしましょう。
 
そして、正しい呼吸改善方法を学びましょう。ということに尽きます。
 
今後、そちらのことに関してもお伝えしていきますね。
 
 
この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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