猫背を紐解く

姿勢

【猫背を紐解く】

 

今回は、先日スタッフの方から姿勢に関して色々と質問を受けたので、そちらのお話をしたいと思います。

 

僕自身の考えを再度、クリアにまとめるためにも書かせていただきます笑

 

一般的に言われる「猫背姿勢」ですが、恐らく、背中の丸まっている状態をザックリ指していると思います。

 

たまにお客様にも「これって猫背ですか?どの状態が猫背ではない状態ですか?」と聞かれますが、

 

猫背の定義がそもそもないので、これは猫背、これは猫背じゃないと答える事は難しいのです。

 

ただ、悪い姿勢、望ましくない姿勢を述べる事は出来ますが。

 

さて、そんな猫背ですが、多くの方の猫背姿勢を専門的にケンダルが分類した姿勢に当てはめると、「スウェイバック姿勢」が大半のように感じます。

 

これは、うちのスタッフ、早川くんをモデルにしており、無理くりこんな感じにしてもらっています。

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本人には内緒でこの記事に使っていますから黙っておいてくださいね。笑

 

大袈裟に見えますが、本当に街中にはこのような姿勢の方が見受けられます。

 

気付いているいないかはわかりませぬが。

 

見るからになんか辛そう、身体が痛くなりそうですよね。

 

やはり、こういう姿勢は構造的に考えても負担増ですので、今に何もなくても早めに改善するに越した事はないのです。

 

ほぼほぼ将来何か不定愁訴が出てくると思います。

 

スウェイバック姿勢の捉え方として、背中の丸みがあるから、脊柱は丸まっているだろう。

 

より具体的に述べると、胸椎は過後弯しているだろうと考えがちです。

 

ところがどっこいです。

 

実は、胸椎後弯は消失しかけ、フラット化しています。

 

また所々、過前弯していることもわかります。

 

果たして、この姿勢に対して脊柱伸展運動と屈曲運動のどちらを積極的に行えば良いか?と問われると、答えは明白ですよね?

 

どうすれば良いかは少し考えてみてくださいね。

 

色々と考え方はあると思いますので!

 

 

【脊柱=サスペンション】

 

では、少し別の観点からお話をします。

 

先述したスウェイバックは、将来的に遅かれ早か不定愁訴なりをもたらす、とお伝えしました。

 

なぜそう思うかと言いますと…

 

こちらをご説明します。

 

R=N二乗+1

 

Rは反作用力であり、Nは弯曲の数です。

 

物体が力を生み出す時(これを作用力といいます)、生理的な弯曲はその力に対して返ってくる力(反作用力)を吸収、緩衝する機能を持ちます。

 

車のサスペンションの役割ですね。

 

そのため、頚椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯の3つの弯曲はその機能を高め、身体を守る上でとても大切であるいう事です。

 

先ほどの計算式に数値を当てはめてみます。

 

脊柱弯曲が0のとき(ただ真っ直ぐの脊柱)、r=0+1=1です。

 

反作用力が1、つまり、1しか受け止められない身体であるという事です。

 

これが、脊柱弯曲が1つであると、R=2

 

2つになると、R=5

 

理想的な脊柱になると、R=10となります。

 

理想的な脊柱弯曲では、10の力が返ってきても大丈夫ということです。

 

ワンピースのオーズが、ルフィ率いる麦わら海賊団に、背骨を真っ直ぐにされ、頭から攻撃されていましたが、あれは通常の10倍のダメージを受けるということがわかります。

 

えげつねぇ。

 

また、ニュートン第3の法則で、作用力=反作用力とあります。

 

作用した(力を発揮した)分と同じ力が必ず返ってくるという法則です。

 

地球上にいる限り、人間も例外ではありません。

 

つまり、身体が力を発揮するとき、反作用力を受け止められる力がなければ、身体にダメージが残るというわけです。

 

スウェイバック姿勢は、胸椎フラット化に伴い、弯曲が3から2へ近づいています。

 

本来3つあれば、10受け止められるはずが、5しか受け止められないので、5のダメージを受けることになります。

 

弯曲2つと3つでは、その数値は倍も違うのです。

 

これはどんな動きをしても返ってくるわけですから、早く身体が磨耗していきます。

 

人間の体も消耗品ですから、スウェイバック姿勢でいて、関節に痛みが出ることになってもこれは不思議ではありません。

※実際には、反作用力を受け止められないと脳で判断した場合、そもそもの筋出力を抑えます。
作用力を減らし反作用力を下げ、身体にダメージが出ないようにしようとします。
しかし、様々な外力が影響しますので計算通りには行かず、痛みを発生したりします。

 

やはり姿勢は改善しておいた方が、見た目だけではなく、身体そのものにとっても大切なのです。

 

ということはお分かり頂けたでしょうか?

この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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