猫背を紐解く〜胸椎のフラット化〜

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【猫背を紐解く〜胸椎のフラット化〜】

 

猫背を紐解くの4回目です。

弯曲の減少理由その②です。

ちなみに①は脊柱の支持性の低下でした。

その②は、胸椎のフラット化です。

これはすでに、写真で一緒に確認していただきましたが、スウェイバックやフラットバックなどの場合、胸椎がフラット化しております。

この事により、脊柱彎曲が減少するのですが、その要因を考えてみたいと思います。

頸椎や腰椎になくて、胸椎にあるもの。

さて、それはなんでしょうか?

答えは、交感神経です。

胸椎部分にある胸髄1番~12番(厳密には、+腰髄3まで)の脊髄灰白質から始まり、前角から出ていきます。
ちなみに、副交感神経は脳幹と第2~4仙髄から始まります。

この2つの神経はお互いにほぼ正反対の動きをします。
交感神経は、「闘争と逃走」。副交感神経は、「休息と食事」。

この正反対の働きをする機能を、「拮抗的二重支配」といいます。

現代人は、一時のストレス環境下におかれるだけではなく、長期にわたってストレスを受けていることが多々あります。

このストレスは交感神経を興奮させます。

絶えず交感神経は緊張状態に置かれ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。

したがって、自律神経に支配される内臓などはバランスを失った状態が長く続きます。

内臓からは、ホルモンの分泌が行われています。

そのホルモンの影響は、血圧や血糖値のコントロール、心拍数、排尿など多岐にわたります。

ヒトの恒常性(ホメオスタシス)を保つことが難しくなり、様々な病気が身体に現れる原因にもなります。
そして、この交感神経の緊張は、胸髄の末梢神経が支配している脊柱起立筋の緊張も惹起します。

そのため、脊柱起立筋は慢性的に緊張。脊柱を伸展方向に引っ張り、脊柱をフラット化させます。

また、食事の影響もあります。

消化の遅い食べ物や負担のかかるもの(タンパク質や脂質)を摂りすぎると、内臓へのストレスが増加します。
またその消化をしている間に休めれば副交感神経の作用で、消化・吸収が促進されますが、現代人は食事時間も短く、かく早食いが多くなっています。

以上が胸椎フラット化のメカニズムだと考えられます。

この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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