【2018年腰痛情報まとめ】これで腰痛の治し方がわかる!

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「80%の人が一生に一度は腰痛を経験する」
 
そのように言われるほど、腰痛はヒトに課せられた宿命であると言えます。
 
腰痛は期間的な区分けで、ぎっくり腰などの「急性」のものと、何ヶ月も何年も腰が痛いという「慢性」との2つがあります。
 
多くの方を悩ませているのが、慢性腰痛です。
 
「長く腰痛と付き合っている」という方を、これまでの十数年のトレーナー活動の中で多くみてきました。
 
そして、私自身、腰痛改善において頭を悩ませてきました。
 
それは、同様の機序に思える腰痛も同じ対処で改善しきれないという事案に出会うからです。
 
近年、腰痛の研究は進んでおり、機械的なストレスが引き起こしているのではないということが明白になっています。(腰痛に限らず)
 
そこで、本記事では腰痛に関する情報をお伝えしようと思います。
 
 

腰痛はなぜ感じる?どこで感じる?

まず、どうして痛みを感じるのか?ということを整理しておきます。
 
痛みというのは、腰で感じているわけではなく、あくまで脳で感じています。
 
そのため、究極的には、いくら腰が損傷していようと脳で痛みを感じる神経伝達物質が産生されていないと痛みをかじることはありません。
 
そして、痛みというのは必要な場合と不必要な場合があります。
 
 

痛みが必要な場合

痛みが必要な場合というのは、怪我をした直後です。
 
痛みは、「体を動かさず、治癒に専念せよ」という脳からのメッセージです。
 
「もしくはこれ以上ひどくならないように、その動作をしないでね」
 
【これで解決!】腰痛持ちの方がとるべき楽な姿勢とダメな姿勢って?
現在、腰痛の原因は、「様々な因子が複雑に絡んでいる」ということが分かっています。 どの要因に対しても共通ですが、脳にストレスを掛けない=痛みを感じさせない、ストレスを与えないことが大切です。 骨盤や背骨が歪んでいることで腰の筋肉に負担をかけます。
 
上記の記事でもお伝えしたように、痛みを感じない姿勢をとるというのは大変重要です。
 
無理に痛みを感じる必要は全くないのです。
 
 

痛みを感じる必要がない場合

これは、慢性的に続く痛みです。
 
この場合、全くもって不必要な痛みです。
 
これは、長期間痛みを感じ続けてしまったため、もしくは以下に記述するような脳でのストレスによるものです。
 
必要のない痛みは、長期に及べば及ぶほど、治すのに困難となります。
 
 

腰痛研究の最新文献

 
腰痛を3つの側面からみていくことが改善に置いて重要です。
 
①情動的側面
②認知的側面
③社会的側面
 
 

情動的側面

 
先程もお伝えしたとおり、そもそも痛みは脳で作られています。
 
腰が痛くとも、脳でそれを感じ取れなければ「痛み」ではありません。
 
これはとても重要な事実です。
 
腰が痛い場合、腰の関節、筋肉などのセンサーから(背骨を経由して)脳へ向けて、痛みの情報を伝達しようとします。
 
このとき、そのまま痛みの情報が脳へ行くわけではありません。
 
脳から痛みを緩和する働きが起こり、背骨で腰からの痛み情報を制御します。
 
この働きには、「ドーパミン」と呼ばれるホルモンの活性が必要です。
 
ドーパミンは、快の感情、意欲、学習に関与する
 
慢性腰痛者ではこの働きが不十分であるとされています。
 
ドーパミンを産生するには、「目標を設定」してそれに向けて活動をするといった行動を取ることがお勧めとなります。
 
つまり、意欲的に生活しましょう!ということですね。
 
 

認知的側面

脳の中には、身体に関する地図があります。
 
ちょうど脳天のあたり、頭頂葉という部分がそれに当たります。
 
この地図が鮮明で正確なほど、自分の身体を正しく認識でき、動かすことが出来ます。
 
もちろん正しい姿勢とも関連します。
 
この実際の身体と脳内地図がズレればズレるほど痛みを感じやすいということが分かっています。
 
この地図の不鮮明、縮小化は、不動によって起こります。
 
不動:体、あるいはある部位を動かさないこと
 
例えば、腰痛になると、痛みが出て庇った動きになりますよね?
 
腰を反るのが痛ければ、反ることを避けます。そうすると動かさない範囲が出現します。
 
不使用ともいいますが、センサーが鈍くなり、脳への情報が乏しくなります。
 
動かしていなかった範囲へ運動などで刺激を加えることで痛みを改善することが出来ます。
 
つまり、慢性腰痛の場合は、どんどん運動しましょう!ということです。
 
「普段どのくらい歩きますか?」と聞かれたことのあるお客様もいらっしゃると思いますが、実は認知的側面へのアプローチなのですね。
 
 

社会的側面

 
面白い実験があります。
 
コンピュータ上でキャッチボールをしています。
 
ボールが自分に回ってくる場合(輪に加われている時)と、ボールが回ってこない場合を用意します。
 
後者では、社会的排斥感を与えられることで、脳のある部分が活動し痛みを捉えやすくなったとされています。
 
また、温熱刺激を加えている際に、恋人の顔写真を見るだけで主観的痛みが低下したり、別の実験では、既婚女性が夫に手を握られることで痛みに関する脳領域の活動が軽減するというものもあります。
 
社会的ストレスを感じている者ほど、痛みに対する閾値が低い(=ちょっとした刺激で痛みを感じてしまう)ことも明らかになっており、社会的関係性を保つということが重要であると言えます。
 
 

まとめ

心と体は密接に繋がっていると言えます。
 
痛みがあると何かと億劫になってしまいますが、周囲が円滑な関係性を構築するサポートをすることが大切です。
 
上記の3つに足して言えることは、積極的に日々の生活を送り人と関わることとと言えます。
 
※上記の情報は、「リハビリテーションのための脳・神経科学入門」記載の文献より抜粋
 
 
この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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