内側縦アーチのキーストーン、船舶「舟状骨」

機能解剖

【内側縦アーチのキーストーン、船舶「舟状骨」】

 

舟状骨(navicular)は、船の形に似ているところからその名がつきました。

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※右足上面から

凹み部分は、船でいう船体部分に該当し、距骨を受け入れています。

遠位では、楔状骨と言われる3つの骨があり、それらと関節を形成しています。

楔状骨は、内側、中間、外側とあり、中足骨がその先にあります。

 

【内側縦アーチを形成する骨の1つ】

内側縦アーチは、第一中足骨、内側楔状骨、舟状骨、踵骨で構成し、アーチ状になっています。

なかでも、舟状骨はキーストーンと呼ばれ、アーチの最も高位にあります。

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※右足内側から

 

「偏平足」と呼ばれる状態は、舟状骨が低下し、アーチが低くなることを指します。

舟状骨には、後脛骨筋と呼ばれる筋が付着します。付着筋は唯一、この筋のみです。

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※右足内側から

 

靭帯は、多く付着しており、①背側楔舟靭帯、②底側楔舟靭帯、③距舟靭帯、④背側立方舟靭帯、⑤底側立方舟靭帯、⑥底側踵舟靭帯、⑦脛舟靭帯(内側靭帯の1つ)があります。

※もしかすると、他にもあるかもしれません

 

これらの靭帯のうち、特に重要なのが⑥底側踵舟靭帯です。

底側踵舟靭帯は、踵骨の載距突起下面、内側から起こり、舟状骨底面と内側に付着します。

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※右足内下面

 

その役割は、距骨頭を支え、内側縦アーチを保持することです。

写真の通り、距骨頭を底側踵舟靭帯が支える形になっています。

また、ちょうどこの部分で距骨、踵骨、舟状骨とで、距踵舟関節を形成しています。

さらにこの靭帯は、後脛骨筋によって支持されています。

距骨頭は二重に支えられているんですね。

そして、底側踵舟靭帯は⑦の脛舟靭帯とも癒合しており、強靭な靭帯となっています。

 

最後に、底側踵舟靭帯は、別名、スプリング靭帯とも呼ばれますが、その所以はこの靭帯が弾性繊維を含み、アーチを支えていることからです。

 

【外脛骨】

 

舟状骨には、「外脛骨」と呼ばれる、余剰骨が存在していることがあります。

日本人のうち、10~15%の足に見られ、その中でも痛みを伴うのは、15~30%といわれていますので、実際に問題になるのは、全体の1~2%の方になります。

外脛骨には、パターンが複数あり、その形状によって痛みが出やすいのかどうかが決まります。

外脛骨については、改めてお伝えします。

 

【まとめ】

舟状骨が関与する関節:楔舟関節、距舟関節、距踵舟関節

舟状骨に付着する筋:後脛骨筋

舟状骨に付着する靭帯:①背側楔舟靭帯、②底側楔舟靭帯、③距舟靭帯、④背側立方舟靭帯、⑤底側立方舟靭帯、⑥底側踵舟靭帯、⑦脛舟靭帯

覚えておきたい靭帯:底側踵舟靭帯

日本人の1~2%の方に外脛骨痛が起こる

 

 

 

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この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
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休日には、東京の美味しいものを探しに。

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