今後のビジネスの核はサイエンス<アート

思考

トレーナーとして10年の月日が経ちます。

もう若手と呼べる年月や年齢は過ぎ去り、中堅となってきました。

社内でも立場的には上から数えたほうが早い状態となり、すっかり老兵です。

 

社内の試験をみていると、かつての自分を重ねて、すごいなぁ、考えられてるなぁ、、と思うことがあります。

しかし、やはり実際の現場でとなると、3年目くらいまでの若手とは単位時間当たりに出せる結果がやはり違います。

それはそうだろう!10年もしてんだから! と思いますよね、当然。

 

では、実際には、何が違うため結果が異なるのでしょうか。

 

それは、パターニングだと考えています。

 

 

熟練=パターニング

10年のトレーナー生活の中で様々なメソッドや理論が隆興し、触れてきました。

それらの武器を手にし、トレーナーとして出来ることが増え(お客様、選手のお悩みを解決できる幅が広がる)レベルアップをしてきたわけですが、これはつまり、パターニングができるようになってっいったとも言えます。

パターニングとは、型、枠を知ること、はめ込むことです。パターン認識する事ともいえます。

 

メソッドや○○理論というのは、誰しもが再現できるように体系化したもので、実はパターニングに他なりません。

「こういうケースの場合、こういうエクササイズをするとこういう結果が得られますよ。なので、こういうお客様にはこう対処してくださいね。」といった具合に。

 

トレーナーに限らず、熟練工、ベテランがスムーズに問題を解決できるのは、このパターンを多く知っており、パターン認識に優れているからです。

簡単に言えば、知ってることが沢山あるので引き出しが多い

そのため、深い思考を必要とせずとも反射的に解に辿り着く事ができます。

限られた時間の中で結果を出すためには、ひとつずつ式を紐解いていくのでは、満足のいくパフォーマンスは発揮出来ません。

熟練工は、神経細胞でいうところの有髄神経の跳躍伝導のイメージです。

また、繰り返し行う事で、パターニングされたものから、さらに改良を加えることも可能となってきます。

いわば、近道を見つけるという事ですね。

もちろんここには、もっといいやり方はないのか?と、システムに対して懐疑心を持つ事が大事です。

考えながら行なっているかという事ですね。

高い思考力を持っているほどより良い改良が可能ということになります。

 

守破離ということ言葉がありますが、パターニングは「守」に該当し、そこに改良を加えることは「破」であると考えられます。

いわゆる経験を積んだベテランは、ここまでを行えることで優れたパフォーマンスを発揮できるのです。

 

ここまでをまとめると、熟練の域に入るためには、、

  1. 知っている事が多いこと
  2. 経験を積んでいること
  3. 懐疑心をもつこと

これらが必要であるのではないでしょうか。

 

まずは、知っている事が多いが重要です。

知識を持っていなければ②も③も生きてきませんので、絶対的に必要です。

ですので、まずは若手はとにかく良質な基礎の知識を沢山入れる事で武器を身につけましょう。

 

全てはそこからです。

 

さて、ここまでが熟練工と若手の違いは何かというお話です。

ここからは、熟練工も危ないぜ!というお話です。

 

 

サイエンスはいずれ破れ去る

サイエンスという言葉があります。

科学、学問という意味をもちますが、ビジネスでは、「論理立てた考え方」を指すことが多くあります。

 

サイエンスの優れたところは、論理立てて話を展開することで、誰にでも理解を促すことができることです。

A=B、B=Cならば、A= Cという演繹的な考え方ともいえます。

また、数学的な考え方であるとも捉えられます。

 

多くの方が関与する社会では多くの方を説得する必要があり、サイエンス力が必要不可欠です。

なんとなく!

では、だれもその案を採用とはしないでしょう。

ビジネスマンであれば誰しもがこの能力を伸ばそうとします。

そのため、論理的思考力に関与する本が山ほどあります。

しかし、論理的思考はいずれ破れ去る可能性があります。

それは、AIの登場です。

 

サイエンス=論理的思考=数学であるということは、コンピュータが担えます。

人が数学の問題を解くことに関してコンピュータに勝つことは不可能でしょう。

そして、サイエンスはパターニングなのです。

体系立てられたシステムはAIの得意とするところです。

一瞬で膨大な情報の中から正解を導き出すでしょう。

つまり、上記のベテラントレーナーはゲームチェンジされることで価値がなくなる可能性が高く、サイエンスに破れ去る日が来るということになります。

 

では、どうしましょう。

そこで、ヒントになるのが、先ほどの若手がやるべき事①〜③に戻ります。

稀に①から入らずとも価値を生み出す人がいます。

 

それは、③の優れた猜疑心を持つ人。

その分野に関する大した知識がないにもかかわらず一石を投じ、それまでのシステムに変化を起こすことが出来ます。

まさに革新です。

では、何故それができるのか。

 

それは、アートです。

 

 

アートはサイエンスに打ち勝つ

アートは芸術と訳しますが、「感覚的なもの」と考えていきましょう。

優れたアートの力を持つ人は、論理的思考をすっ飛ばして違った方法でより良い結果をもたらします。

そこに理論などは明確にありません。(あとから論理が付いてくることもある)

理論などはない、つまりパターニング出来ないので、AIが真似しようにも恐らくできないのではないでしょうか?

 

また、システム化することもできず、希少価値はかなり高くなります。

(アート100%のものを万人に広げるため、サイエンスに落とし込もうとします。結果、無理矢理サイエンスが混じりこみ、100点の質のものが60〜70点のシステムになっていく?)

こういった人は、必ず活躍し続けると思います。

 

守破離の「離」に当たり、元あった考え方から脱却し新たな考え方や方法を打ち出します。

あと何年かすると、若手のトレーナーもベテラントレーナーも提供出来る価値がグッと縮まる可能性があります。

それは、まさにレッドオーシャンとなり、これまでの生活がままなくなるかも。

サイエンスの能力だけでなく、アートの力を高めていくことが今後、生き残るために必要なのではないでしょうか。

 

 

まとめ

  • 若手はとにかく知識を沢山放り込んで経験値を貯めろ
  • サイエンスは皆同じ解にたどり着き、大衆化する
  • 今後は、アートの力がサイエンス力に勝る

 

この記事を書いた人
鈴木 孝佳

アスレティックトレーナー兼プロダクトマネジャー。
自他ともに認める健康オタク(最近、生命線が手首を突き抜けている事に気づいた)
音楽が好き。(ギター、ドラム、カラオケを嗜む)
休日には、東京の美味しいものを探しに。

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